本ブログではタンパク質のおもしろさを伝えたい、ということで、これまでタンパク質もどきのパズル、おもちゃ、グッズなどをいろいろと紹介してきた。
共通に流れるコンセプトは「タンパク質はかたちが命 」ということでタンパク質の立体構造や折れたたみ(フォールディング)を連想させるモノをピックアップしてきたが、いずれも当然本物のタンパク質の立体構造よりはシンプルなモノである。 実際のタンパク質をもう少しリアルに実感してもらうには2次元画像でのタンパク質表示(例えば右図。シャペロニンGroEL/ES複合体)がせいぜいであり、手に取って「実感」してもらうわけにはいかない。
そのような中で、タンパク質のリアルな模型が登場した。北陸先端大の川上勝さんが3D印刷技術を使って実現したタンパク質模型である。これこそ、タンパク質を「手に取って」眺めて触ることができる。
主鎖のヘリックスなどに側鎖部分が透明なシリコンで肉付けされている。実際に手に取るとぶよぶよしているし、手で「構造変化」をさせることも可能である。複合体では、実際のコンタクト部位に磁石が取り付けてあって、カチッと複合体を形成することもでき、よく考えられた模型となっている。
質感などは以下のyoutube動画を見てもらうのがよいかと思う。
作成方法や他の詳細は、先週公開された原著論文(Rev. Sci. Instrum.)、論文公開に合わせて北陸先端大からプレスリリースされた資料をみてほしい。
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(2)に続く→こちら。
1 コメント:
これって凸凹の凹の方の型(メス型っていうのでしたっけ)も作れるのでしょうか。
手作りグミの型になるんじゃないかと思ったもので…
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