2016/05/28

Snaak:カチカチと折りたたむ3Dパズル

(2016年5月28日掲載だが、更新しようとしたら消えてしまったので再掲)

次もアメリカで入手したモノで立体造形パズルというかおもちゃである。Snaakというらしい。snaak.comによると、"3D puzzle and shape-maker tool."と定義されていた。

日本では未発売のようだが、なかなか気持ちよくいろんなかたちを作ることができる。

まず、一番の典型のキューブ型に造型してみる。
写真ではちょっとわかりにくいが、4×4×4=64個のパーツがゴムでつながっていて、カクカク、カチカチと折れ曲がるようになっている。


では、キューブをバラして、「変性」させてみよう。














購入時は8×8の平面状として販売されていた。


右がパッケージ。MOMAのミュージアムショップにて購入。





説明文として、
Millions of shapes in your hands
ということでかなりいろんなかたちを作ることができる。

研究室のお茶部屋に置いておくとなかなか人気で、学生が日に日に違ったかたちを作ってくれる。



売り場には透明、赤、緑があった。GFPや赤蛍光タンパク質を意識して緑と赤を購入。


緑と赤をそれぞれ GFPとRFP(Red Fluorescent Protein)に見立てると、FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)バージョンを作ることも簡単だ。


真ん中の「ペプチド」領域がヘリックスを形成して緑と赤が近いと、エネルギー移動が起こって、緑蛍光を励起したとき、赤蛍光が出る。
以下は、真ん中の「ペプチド」が伸びきって、GFPとRFPの距離が拡がり、FRETが起こらない。


それはさておき、開発元を見ると多様なかたちが紹介されている。
 (→ Snaak Geometry by Gideon Cube-Sherman )。

そのサイトにはDNA二重らせんもある(→ Double Helix by Dane Christianson )。


 さらには、そこにあった動画も載せてみる。カチカチ感が伝わるかもしれない。
(説明の音声注意)





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2017年7月追記
このオモチャはラボでも相当に人気があって、実にいろんなカタチを学生たちが創ってくれる。


2016/05/21

Playable ART Ball でカラフルな「ポリペプチド」アート

 海外に行くと紹介するネタが増えるのが常である。

先月アメリカのCold Spring Harbor Laboratoryのミーティングに出かけた際にもいくつかネタを入手した。

 まずは、Playable ART Ballという木製のボールが連なったおもちゃである。
 カラフルなボール一つ一つをアミノ酸に見立てれば、つながっている状態は「ポリペプチド」である。
 ショップ(MOMA museum shop)での展示品や箱に入っている状態はリング状になっているが、切り離せば一本のヒモとなり、より「タンパク質」らしくなる。


ボールは20個。いろんな形を作ることができる。

ダブルリング構造。二層と言っても、2つの独立したリングを重ねているわけではなく、一本のリングからこのダブルリングを作っている。

写真ではサイズ感はわかりにくいが、ボール一つの直径が3cmくらいなので全体としてはけっこう大きく、重量感たっぷりである。適当に形を作って置物にして飾ってもいい感じだ。



 

ボールを切り離したところ。
連結部はあまり動かない仕組みであることがわかってもらえると思う。
 購入時の箱の裏面にいろんな形が書いてある。


日本内でも入手可能なようだ(Google "プレイアブルアートボール")。
ネットショップの中に動画があり、リンクをはれるようなので以下に載せてみる。



木製の質感やカラフルさもあいまって、そばに置いてあるとついいじりたくなる代物だ。小さな子供のおもちゃにもうってつけである。

2016/05/15

新設の細胞制御工学研究ユニットに所属変更

この4月に東工大では大きな組織改革があり、それに伴って所属の変更があった。


これまでの大学院 生命理工学研究科から科学技術創成研究院 細胞制御工学研究ユニット へ移ったのである。ただし、生命理工から離れたわけではなく教育は生命理工学院担当のままだ。

 大学改革は大きく教育改革研究改革に分かれ、前者では学部と大学院が統一・再編されて「学院」が創設、後者では研究所が全て「科学技術創成研究院」に組み込まれたのに加えて、最先端研究を小規模のチームで推進する「研究ユニット」が設置された。

 この研究ユニットの一つが大隅良典栄誉教授をユニットリーダーとする細胞制御工学研究ユニットであり、そこに移ったということだ。

細胞制御工学研究ユニットHP:http://cell-biology.jimdo.com/

 既に先月このユニットの設立シンポジウムが開催された。

http://cell-biology.jimdo.com/%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0/


このポスターはユニットの木村研ポスドクの佐藤さんが写真撮影も含めて作ってくれたもので、このブログネタにぴったりである。写真に登場する小道具のうち右から2番目の「細胞」以外の3つの「タンパク質」を提供した。左から、GroELユビキチン、一番右がGFPだ。GFPについてはまだ紹介していないが最近講義用に大学予算で作ってもらったもの。なお、右から2番目の透明の筒に赤い毛糸玉が見える「細胞」は佐藤さんが作った凝ったもので、核、小胞体、ゴルジ体などが毛糸やパスタで表現された秀逸な作品である。