2012/02/16

今年の蛋白質科学会ポスターはシャペロニン

自分の研究に最もしっくりくると考えている学会は日本蛋白質科学会であり、年に一度の年会には毎回参加している(理事にも選出していただいている)。

今年の年会は名古屋(第12回年会HP)で開かれるが、 そのポスターはうれしいことにシャペロニンGroELだ。GroELの作用機構サイクルがリアルに描かれていてわかりやすい。

第12回日本蛋白質科学会年会


一番左でGroEL(ベージュ色)とGroES(青)が基質となるタンパク質をGroEL内に閉じ込める直前から始まり、次に基質をGroEL内に閉じ込めたGroEL-GroES複合体となる。続いて、反対側のGroELリングにGroESが結合して基質が外れそうなステップまでウェブでは示されている(実際の印刷ポスターでは、内部に格納された基質タンパク質が放出されるところまで表現されている)。

今年の年会は科研費「タンパク質の社会」をはじめとしていつもお世話になっている遠藤斗志也さん(名古屋大・理学)が年会長を務めている。目玉の招待講演者がUlrich Hartl(以前のブログ記事
、ということでシャペロニンGroELをポスターに取り上げたのであろう。
ちなみにぼくもシャペロニンに関するワークショップをオーガナイズし、講演もすることになっている(「1WF:ここまでわかったシャペロニン:作動機構と細胞内での役割」→HP)。

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