また私が関わった書籍の紹介である。このたび、「ジーン・マシン:細胞のタンパク質工場「リボソーム」をめぐる競争」(ヴェンカトラマン・ラマクリシュナン著、みすず書房)の解説を執筆した。
一言で言えば、たいへんおもしろい本である。リボソームに関わらない人(一般の方から生命科学者も含めて)が読んでも、ノーベル賞が懸かった研究分野におけるレースの裏側が垣間見える。 私はこれを読んで大学時代に呼んだジェームズ・ワトソンの「二重らせん」を思い起こした。ワトソンはフランシス・クリックとともにDNAの二重らせん構造を解明し、分子生物学に革命を起こしたワトソンである。当時応用化学を専攻していた私が生命科学に興味を持つきっかけとなった一冊である。
詳細は、私が書いた解説「リボソームという「巨象」を解明する人間ドラマ」の半分ほどがみすず書房のウェブサイトにて『ジーン・マシン』解説(抄)として読めるのでぜひご覧ください(私の知り合いやリボソーム研究者には、ウェブサイトに載ってないところに興味深い内容を書いたことを付記しておく)。

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