2008/06/08

弾丸 vs フットボール

自分のサイト用のfaviconを作ってみた。

と書いても、faviconとは何かを知らない人の方が多いだろう。
ぼくもつい最近まで名称は知らなかった。このサイトではブラウザーの
住所(URL)のhttp://・・と表示される部分の左端に出るサイトを象徴するロゴマークみたいなものである。

このブログのページでは固定されているが、自分のページのものでは割と簡単に変えられる。かなり小さい絵しか使えないので何を意味しているのかわからないかもしれないので、ここで大きく載せてみた。

オレンジ色のシャペロニンGroEL/ES複合体の中で緑の丸で示されたGFP(緑色蛍光蛋白質)が光っているようすである。パワーポイントのスライドで使っていたものを切り抜いただけだ。

このfaviconでは、GroELの片側にGroESが結合していて、そのGroELリング(cisリング)でGFPが光っている。実際にこういう3者複合体ができることがわかっているし、GFPを使った実験もいくつか行っている(例えば、Taguchi, et al., J. Biol. Chem. 2004など)。

最近出てきた自分たちの結果からは、実はこのように片側のリングだけではなく、フタのGroESが両側に付くフットボール型複合体モデルの方がいいのであるが、フットボールだとfaviconには収まりがわるい(けど、思い立って代えるかも)。

ちなみに、片側にGroESが付いたGroEL/ES複合体は、電顕での形から「弾丸型」、GroESが両側に付いたのは「フットボール型」という(最初にこの用語を使い出したのはぼくの実質的な最初の論文、JBC1991である)。弾丸かフットボール、どちらがシャペロニンの作用機構で重要なのかはGroEL業界では実は古い話題で、1990年代中頃にはかなり熱い論争が繰り広げられた。その経緯は研究者の人間臭いドラマも含んでおり、説明しだすと軽く2時間くらいはかかるであろう。1999年頃には基本的に「弾丸型」の勝利、ということで終息していた。が、最近の自分たちの研究は再び「フットボール」を支持する内容である。

弾丸かフットボールかはマニアックな話しであり、シャペロン業界でも他の分野の人は、「そんなのどっちでもいいやん」ということである(つい最近のアメリカでも某教授に言われた)。ただ、シャペロニン業界ではこだわりがあるのだ。

その意味づけはまたどこかで・・・。



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