左の実験はシャペロンのはたらきを専門家でなくても一見してわかってもらうために考えた実験だ。シャペロニンはタンパク質の凝集を防ぐはたらきがあるが、タンパク質の凝集と言えば、「ゆで卵」ということで、卵白にシャペロニンを加えて70℃に加熱したら、見事、シャペロニンを入れた方では凝集ができないために透明なままである(ただし、実際には卵白は50倍程度薄めている)。
この実験は10年以上前、東工大での博士課程かポスドクのころに行った懐かしいものだが、今でも重宝している。一回は、このネタだけで投稿論文にもしたことがあるが、さすがにこの図一枚ではダメだ、ということであった(まぁ、ぼくがレフェリーでもそう言うだろうが)。何か実験を付け足して再投稿、と考えたが、なんだかんだ後回しにしていたら、そのままになってしまった。最近、JBの総説を書く機会があったので、そこにはこの写真を載せている。
2006/08/30
ゆで卵実験の思い出
ラベル:
シャペロン
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